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大きな神様の小さな好物
ヒンドゥーの神様はヴァーハナ(乗り物)と呼ばれる騎獣(鳥や想像上の生き物を含む)を従えている。象の頭のガネーシャ神のヴァーハナは、小さなトガリネズミのムーシカ。そしていつも左手(手=ハスタ)に持っているのが、小さなお団子、コルカッタイ(モ... -
消えゆく葉包みテンプルフード
お参りのあとのお楽しみは... 葉っぱで巻いたり包んだりした食べ物が好きだ。素朴で風情のある見た目と実用美。手の平でころんとする収まり具合、開ける喜びとわくわく感もたまらない。そして、包まれた料理の形もまた味わいの一つだ、と思う。マドラスで... -
ココナッツがココアナッツだった頃──現在
【回帰】2020年のココアナッツで、どうだ 勘違いが一般化し、2世紀にわたって“Cocoanut"と綴られてきた「ココナッツ」の話を書いてきた。ココナッツがココアナッツだった頃──その①ココナッツがココアナッツだった頃──その②ココナッツがココアナッツだった... -
ココナッツがココアナッツだった頃──その③
【ぼやき】あのさ、とにかく、紛らわしいんだよ その昔、一般的だった「ココアナッツ」というスペルは、どうやら勘違いが発端だったらしいという話を書いてきた。ココナッツがココアナッツだった頃──その①ココナッツがココアナッツだった頃──その②でも実は... -
ココナッツがココアナッツだった頃──その②
【確認】1755年発行『英語辞典』初版を見てみよう 現在は“Coconut(ココナッツ)"として知られるココヤシの実。実はその昔、“Cocoanut(ココアナッツ)"というスペルが一般的で、どうやらそれは英国初の本格的な国語辞典として知られるサミュエル・ジョン... -
ココナッツがココアナッツだった頃──その①
【はじまり】私、ココアナッツですの。おほほ その昔、イギリス領インド帝国マドラス管区の首府マドラスだった、現在の南インド、タミル・ナードゥ州の州都チェンナイ。19世紀の終わりに、マドラスに駐留していたイギリスの軍人アーサー・ロバート・ケニー... -
恋する乙女のスイートポンガル
ポンガル──勢いよく茹でこぼして吉兆を願う タミル暦の10番目の月にあたるタイ月(1月中旬〜2月中旬)の初日(今年は1月15日)は、太陽の神に豊作を感謝する収穫祭、タイポンガルの日。この日から太陽は北に向かうとされ、新米と豆を牛乳とジャガリー(未精... -
人も、牛も、鳥も、みんなで祝う収穫祭ポンガル
2011年に書いたブログ記事を少し修正して掲載。 以前、新年のコーラム(吉祥模様)を紹介しましたが、コーラムの本番といえば、なんといっても収穫を祝うお祭り、ポンガル!ご近所ではすっかりコーラムウォッチャーとして知られている私、もちろん朝からフ...
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