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【日本】サネカズラの華麗な七変化
はじまりは藪の中で これなんだろう?悪魔の実? たまたま実家に長期帰省中だった2021年秋のこと。世の中はまだコロナ禍にあり、実家周辺の草花を観察しながら歩くのがささやかな楽しみだったある日、藪の中になんとも奇妙な実を見つけた。 メタリックとい... -
【インド】クール・ワールッダルの記憶と記録
結婚や引っ越しはおあずけ月間 もしマドラスで7〜8月に結婚や引っ越しを考えるなら、少々注意が必要だ。 というのも、タミル暦4番目の月であるAadi(アーディ)(7月中旬〜8月中旬)は、マールガリ月と同じように、神の月とされ、結婚式、新作タミル映画の... -
【インド】邪気を払って福を呼ぶ、ポンガルの花束
華やかな祭りの小さな楽しみ 今年もまた逢えたね。と、白い小花に小声で話しかけたくなる日がある。毎年1月中旬、インド暦※上の冬至、太陽が黄道十二宮の磨羯宮(やぎ座に相当)に移動するタイミング(マカラ・サンクラーンティ/Makar Sankranti)で、春の... -
【インド】いろいろあるインドの暦② パールスィー暦と太陽のコーラム
限りなく太陽に近づきたい暦 もういっそ、太陽になってしまいたい。願い続けた男の顔は、ある朝起きたら太陽になっていた(名づけて「花を持つ太陽男」)。なんてストーリーが思い浮かんできそうな奇妙な絵は、約220年前、ゾロアスター教の錬金術を「想像... -
タミルの甘いおにぎり、ピディ
マドラスにコルカッタイ専門店がオープン ガネーシャ神の好物、米粉を練った生地を蒸した菓子コルカッタイ(モーダカ)について前回書いた。ガネーシャ神の誕生を祝うGanesh Chaturthiの時期以外は、料理店や菓子店であまり見かけることがなく、コルカッタ... -
大きな神様の小さな好物
ヒンドゥーの神様はヴァーハナ(乗り物)と呼ばれる騎獣(鳥や想像上の生き物を含む)を従えている。象の頭のガネーシャ神のヴァーハナは、小さなトガリネズミのムーシカ。そしていつも左手(手=ハスタ)に持っているのが、小さなお団子、コルカッタイ(モ... -
TRANSIT35号 夢みる南インドとスリランカ
2017年3月17日に刊行された『TRANSIT 35号 南インドとスリランカ スパイス香る楽園へ』(リンクをクリックするとAmazonのページにジャンプします)に「女神アーンダールに導かれて/シュリヴィッリプットゥール」を寄稿しました。写真は在本彌生さん。... -
恋する乙女のスイートポンガル
ポンガル──勢いよく茹でこぼして吉兆を願う タミル暦の10番目の月にあたるタイ月(1月中旬〜2月中旬)の初日(今年は1月15日)は、太陽の神に豊作を感謝する収穫祭、タイポンガルの日。この日から太陽は北に向かうとされ、新米と豆を牛乳とジャガリー(未精... -
人も、牛も、鳥も、みんなで祝う収穫祭ポンガル
2011年に書いたブログ記事を少し修正して掲載。 以前、新年のコーラム(吉祥模様)を紹介しましたが、コーラムの本番といえば、なんといっても収穫を祝うお祭り、ポンガル!ご近所ではすっかりコーラムウォッチャーとして知られている私、もちろん朝からフ...
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