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【インド】クール・ワールッダルの記憶と記録
結婚や引っ越しはおあずけ月間 もしマドラスで7〜8月に結婚や引っ越しを考えるなら、少々注意が必要だ。 というのも、タミル暦4番目の月であるAadi(アーディ)(7月中旬〜8月中旬)は、マールガリ月と同じように、神の月とされ、結婚式、新作タミル映画の... -
【インド】カリーぐるぐるの道草 トマトが「お化け」と呼ばれていた頃
お化けや水牛がくっつくおなじみ野菜 お化けタッカーリ、水牛タッカーリ……何これ? 1834年にフランス人宣教師&植物学者Johan Peter Rottler博士がマドラスで編集・出版したタミル語・英語辞典 "A Dictionary of the Tamil and English Languages"をパ... -
【インド】カリーぐるぐるの道 序章 19世紀のタミル料理ファイブスター
ロットラー先生のタミル語・英語辞典 タマリンド、黒胡椒、塩、マスタードシード、クミンを並べてみたら、当たり前だけど、ものすごく地味だった。白から黒へのナチュラルなグラディエーションに、枯れた美しさが感じられるとも言えるけれど。これは、1834... -
タミルの甘いおにぎり、ピディ
マドラスにコルカッタイ専門店がオープン ガネーシャ神の好物、米粉を練った生地を蒸した菓子コルカッタイ(モーダカ)について前回書いた。ガネーシャ神の誕生を祝うGanesh Chaturthiの時期以外は、料理店や菓子店であまり見かけることがなく、コルカッタ... -
大きな神様の小さな好物
ヒンドゥーの神様はヴァーハナ(乗り物)と呼ばれる騎獣(鳥や想像上の生き物を含む)を従えている。象の頭のガネーシャ神のヴァーハナは、小さなトガリネズミのムーシカ。そしていつも左手(手=ハスタ)に持っているのが、小さなお団子、コルカッタイ(モ... -
消えゆく葉包みテンプルフード
お参りのあとのお楽しみは... 葉っぱで巻いたり包んだりした食べ物が好きだ。素朴で風情のある見た目と実用美。手の平でころんとする収まり具合、開ける喜びとわくわく感もたまらない。そして、包まれた料理の形もまた味わいの一つだ、と思う。マドラスで...
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